5月14日(金) 今日は諏訪大社(信濃国一之宮)へ参拝です。
7年に1度、寅と申の年に行われる式年造営の御柱祭が終えたばかりの後の、良いお札を
いただきに行って参ります。
雨の心配もなく、とても良いお天気に恵まれ、総勢49名で、いざ諏訪へ出発です!
バスの中では、松本先生からのご挨拶をいただき、さらに問題まで・・・・・。(汗)
『今日は何の日???』
いろいろ講義があり、さすがにただのバス旅行ではありませんね。

さて、皆さんもご存知とは思いますが、諏訪大社は諏訪湖を挟んで北側の秋宮、春宮の下社、
南側の本宮と前宮の上社があります。
やはり知識あっての参拝はよりよいものを得られますね。
車内では、諏訪に燃えるSさんによる、自作の貴重な資料とDVDを基に、私たちは事前知識を
お勉強中です♪
中でも目にとまったのは、御柱祭に携わる氏子の人たちは、4社それぞれに皆違う個性ある祭
事を行っているということです。とても魅了されました。
下準備たるものは大変なもので、現代、若者たちがやることなく非行に走るニュースが多い中、
この地では一致団結のもと、この様な事はないと思われます・・・・。色々と考えさせられますね。

フランス料理でも出てきそうなとてもおしゃれなお店で、純和食の美味しい食事に舌つづみし、
おなかも満腹になったところで、いざ秋宮へ。
到着前には、先生から手水の洗い方の説明をうけながら、下社秋宮に到着です。

鳥居をくぐって階段を上がると、国の重要文化財に指定されている神楽殿が見えてきます。
この社には、日本一と言われる青銅製の大きな狛犬が境内に立ち、目を見張るほどの大きな
太い注連縄に圧巻されました。
また、本殿はなく、御宝殿の奥にある「一位の木」が御神木で、初めて目にする一之御柱は見事
にそびえ立っていて、気のパワーを感じずにはいられませんでした。
ここでは、全員が祝詞奏上を承りました。厳粛の中、太鼓の音が鳴り響き、身が引き締まります。
両頬をひんやりとした風がす〜っと流れるなか、鈴の音が一層心地よい思いにさせてくれました。
その後、皆さんが頭をさげ、境内にある、落ちている白松の三葉の松拾いに必死です。(笑)
ふぅ〜。ちょっと一息ついて、御神湯を一口いただきました。お茶目顔の竜の口から出ている温泉
です。少し熱めの湯加減ですが、消化器系にも効くと言われています。

次の春宮では、「杉の木」を御神木としていて、神社は木々に囲まれヒンヤリとしていました。
大地から強くそびえ立つ御柱に圧倒させられ、今にも降臨してきそうな力がみなぎっています。
重厚な気を感ずるなか、先生に習い「ひふみ祝詞」を皆であげました。

一路は南へ移動し、諏訪大神第一の鎮座地と言われている、上社前宮へ。
入るとすぐに境内はなく、道や民家の中をしばらく歩いていくと出てきます。

秋宮や春宮とも違い、少し不思議な感じがしました。
規模は小さいのですが、自然あふれる静かな雰囲気の中、散策を楽しめる素敵な場所です。
今まで風は冷たく、ひんやりとした空気だったのですが、参拝中、春の日差しのなか、そよ風が吹
き、とても気持ちが良かったです。
そのような中で、ひふみ祝詞をあげるこの感覚は、なんとも言えぬ気持ちにさせられました。
とても神秘的なところでした。
眼下には、名水「水眠」(すいが)と呼ばれる清流が湧きだしています。前宮の神域を流れる御手洗
川となり、昔からご神水として大切にされたそうです。
このお水を戴きにあずかりました。水は冷たくて、とても心地良かったです。

前宮では一之御柱から四之御柱すべてが見られ、また御神木のパワーを戴くことができました。

清流で心身を清めたあとは、ついに最後の参拝、本宮へ。
今までとはまた違った趣を感じる社であり、4つのお社の中でも一番の規模を誇っているのではない
でしょうか。
鳥居と、その奥の社は威厳がある雰囲気で、鳥居をくぐると一本の大きな御柱が立っています。
私たちは、その御柱の前で記念写真を撮り、本宮を後に一路帰路へ。

朝早くから皆様お疲れ様でした。そして、このような企画を立てて下さった先生、幹事のSさん、Hさん
に感謝、感謝です。本当にありがとうございました。
4社無事にお参りができ、本当に良かったです。常にぽかぽか太陽にも恵まれた見事な天候のもと、
楽しく学べる参拝でとても大満足です。皆さんも有意義な一日だったのではないでしょうか。
4社で1つの諏訪大社といっても、雰囲気もご性格も、それぞれに違うように感じるのがとても興味深
かったですね。
自然も豊かで厳かな気持ちになり、心を穏やかにすることができました。春の気を感じながらの参拝
は、これからの新しい始まりを予感させる、気持ちの良いものとなりました。ありがとうございました。
次回平成28年、申の年。是が非でもまた行きたいと思います。
                                               (越谷教室 T・Kさん記)

諏訪大社参拝の感想
甲子四緑のその日は、季節、天気はまさしく五月晴れの爽やかな風、朝から新鮮なスタートを感じ
させられるものでした。
     
バスの中での予習で「御柱」への理解が深まりました。
6年毎に各宮(春宮、秋宮、前宮、本宮)の四方に御柱を立て替える神事は、その3年前の「ご神木」
の仮見立てから始まり、本見立て、伐採と準備される。
桓武天皇の時代から始まり、1200年以上継承されてきたという、人力により山から各宮へ運ばれ立
てられる。
氏子たちが、ただこの「御柱の立替」の一点に気も労も結集して成し得るその様は、恐ろしいほどの
エネルギーを感じます。
また逆に言えば、人々はこの神事を成し得ることで、団結力や、いかなる困難も乗り越える力を身に
つけていくのであろう。
「御柱」側から見ると、200年余、自然の中で育まれた大木は、この人々のエネルギーを得て御神木
の「御柱」と生り得るのであろう。

実際に各宮を参拝して、直にそのパワーを感じ得ました。
特に一番古い前宮は、森の鎮守様的な素朴な建物ではありますが、山の木々は新緑に萌え、生命
の源泉ともいえるような水は勢いよく流れ、自然の生命力を強く感じ取れるものでした。
「神様」とは、この「生命力」そのものではないだろうかと私は思いました。

このような感動とパワーを得る機会を作っていただいた「華の会」に感謝いたいたします。

                                            (池袋中級B教室 K・Tさん記)